テンカラ道　～渓魚との出会いを求めて～

不甲斐ない釣果のお祓いをするべく、前日の晩はタップリのアルコールでの体内洗浄による
禊を執り行った。　果たしてその効果や如何に？

5月4日
　
【釜無川本流】
5時に起床し、そろそろノボリ雨子が遡上してきている可能性があるとのことで、釜無川の
ノボリポイントへ行ってみた。昨年はノボリが不調だったらしい。
ノボリが表層を流れる毛鉤に反応するとは思えないのだが一応はテンカラを振ってみた。　
8時半ごろまで竿をだしてはみたが、結局、弟のエサにも全くアタリは無く、一旦弟の自宅
へ引き返して朝食を摂ることにして納竿した。

弟が釣ったノボリアマゴ。同日に上流部で釣ったという8～9寸のママゴが稚魚に見えてしまいます。
一度でよいからこんなのを掛けてみたいものだなぁ～

【笛吹川本流】
弟は｢長野方面の大門川へ行ってみっか？｣というのだが、途中渋滞に巻き込まれる
恐れがあるのと、私が夜電車で帰ることを考慮した結果、笛吹川、その支流である鼓川、
琴川へ行ってみんべぇ～ということになった。　先ずは、笛吹川下流部の様子を覗いて
みると中々良いポイントが見られたので、ちょっと試し釣りをしてみることにした。

12番の毛鉤を流してみると、何やら小さな魚が毛鉤に反応する。
その正体は？　
既に稚鮎が放流されているようです。　１２番の毛鉤をガップリ咥えていました。

このほかはコレといった反応が見られないので、もう少し上流の方へ移動することにした。
弟もこの辺りでは竿を出したことがないらしく、こまめに車を止めて川の様子をうかがうと、
大石がゴロゴロした荒瀬とトロ瀬が交互に連続するポイントが見えた。

川幅も結構広く、私が大好きな渓相である。
おまけに釣人の姿も見られない。そこで、本流アマゴを狙い早速テンカラを振ってみることにした。

上流部を弟がエサで狙い、私は下流へと釣下ってみることにした。しかし、ここも攻められま
くっているためだろうか？　しばらく釣下ってはみたのだが生体反応が一向に見られない。
上流側を見ると弟がこちらへ向って下りて来るのが見えたので、一旦合流して様子を聞くと
カジカが1匹釣れたのみでアタリはサッパリとのことであった。

弟もテンカラに切り替えるとのことなので、下流にある未だ手を付けていない荒瀬を2人で
叩いてみることにして、一旦河原を迂回して下流側へいき、釣り上がることにした。

対岸ぎりぎりに出来た小さいが水深のある瀬脇、流れが絞られたようになった落ち込みのカタなど
を丹念に、そして執拗に何度も叩くようにした。

結果、私の『アマゴに逢いてぇ～っ！』という思いが通じたのか？はたまた昨晩の禊が効いたのか？
別嬪アマゴに遭遇することができました。　　
　　　　　　

この日は、３尾のアマゴと１尾のヤマメが私に微笑んでくれました。
なかでも、２尾目のアマゴは、身体に厚みがあり、８寸クラスかと思うほどの強烈な引きと重さで、
取り込んでみて以外に小さな魚体（21ｃｍ）なのに驚いてしまいました。

少ない釣果ではありましたが、川もキレイで、ゴミは近くのゴルフ練習場から飛んできたと思われる
2個のゴルフボールくらいしか私の目には留まりませんでした。この日、私の年券購入河川が
一つ追加されることになりました。というわけで、今日の私の釣りは既に終了という気分でしたが・・・

一方、弟の方はというと、毛鉤にも5～6回アマゴが出たらしいのですが、残念ながら鉤掛りさせる
ことができなかったようで、アワセのタイミングに悩みはじめた様子でした。

そこで、更に上流へ移動し、弟が目を付けていたポイントでイブニングを狙うことにしました。　
さすがに人気ポイントらしく、既に3人の釣師がおりましたが、運良く暗くなる前に彼らが引き上げ
てくれました。釣果を聞くとアマゴが2尾とイワナが１尾釣れたようです。

早速、私が左岸、弟が右岸から竿をだしました。　暗くなるまで頑張りましたが、結果は私が
スッポ抜け３回、弟も掛けることが出来ずに終了のゴングをむかえることとなりました。