テンカラ道　～渓魚との出会いを求めて～

07年3月4日（日曜）
待ちに待った渓流初釣行。
本当は前日の3日（土）の筈だったのだが予定が入ってしまい
翌4日の釣行となった。　弟が仕事で同行できなくなったので
全て徒歩での移動をしなければならなくなってしまった（悲）。

8時位に初狩駅に着き、桂川漁協の年券を購入しつつオヤジさん
に状況を聞くと、昨年リン酸で壊滅的打撃を受けた富士見沢橋より
下流へ成魚と稚魚を沢山放流したが、昨日までの3日間で相当数が
釣られてしまったらしく、一人で70～80尾を上げた人も居たとかで、
近々再度の放流をしようと思っているとのことであった。
そんなに持って帰ってどうすんのかなぁ～？

そんな訳で、下流の状況を見たいという気持ちもあったが、放流が
されていない上流の区間を釣り上がってみることにした。
さすがに解禁間もないとあって上流の方にも結構人が入っている。
また、魚が遡上できそうもなかった堰堤が改修されなだらかな魚道
が付けられたモノに変身していた。　

9時位に漸く目当てのポイントに入り、毛鉤を振りつつ釣りあがって
いくが全く反応が見られない。出てもよさそうなポイントが結構ある
のだが・・・。　
ヤバイ！　敗色濃厚な雰囲気になってきた（汗）。
既に11時を過ぎ気温もかなり上昇し、暑くて上着が着ていられなく
なってきた（大汗）。　水温を計ってみると７度あるので特に問題は
なさそうだ。この難局を打開せねば！と休憩がてらコンビニで買った
ニギリ飯で燃料補給し竿振りを再開して間もなく、落ち込みの白泡
に打ち込んだ毛鉤の下で魚体が反転するのが見えた！

本日初の生体反応にドキッとした。久しぶりの感覚に胸が高鳴った。
毛鉤を付け替える指先が震えている。気を鎮めながら再度打ち込む
がまたも毛鉤を咥えずに反転してしまう。再度毛鉤を替えて3投目。
またも手前で反転してしまう。ちくしょ～っ！
タバコを一服して暫く間をおき、再びトライすると漸く魚体が水面上
に飛び出した。　5ヶ月ぶりのこの感触！たまりません（喜）。

22ｃｍとあまり大きくはなかったが、これでボウズだけは免れること
ができ心底ホッとした（汗）。これで濃厚だった敗色は吹き飛んで、
よっしゃ～っ！と気合が漲ってきた。　が、しかし、上流にある
同じようなポイントでは3回出てきたが、全て途中で反転してしまい
結局毛鉤を咥えさせることが出来ず、敗色が再び漂いだしてきた。

そんななかで、ここには絶対に居る！と思われるポイントが現れた。
毛鉤を替えつつ執拗に打ち込みを繰り返すのだが、しかし全く反応
がない。でも、何故か絶対居るという確信に近いものあったので、
更に何度も打ち込みを繰り返した。しかし、それでも魚は出ず、
半ば諦めのような心境で大きめの12番毛鉤を毛鉤を白泡脇へ落と
した。すると、突然茶色い三角頭が毛鉤の右脇から飛び出した！
デカイ！と思いながら咄嗟に合わせを入れるが空振りしてしまった。
・・・遅れたか？と思ったのだがラインの先を見ると毛鉤が無い。
あららっ？　よく見るとラインの先にはハリスも無い（ガビ～ン）。

またもやってしまった（大汗）！得意のハリス抜けだ。
昨シーズンは2度もこんなことをやってしまったのだが・・・
確かにアワセもびっくり合わせになっていたのも事実だった。　
自分の学習能力と成長の無さに呆れつつも、集中力を切らしては
いけないと反省した今日の釣行だった。　

実はこの前後に不思議な体験をしたのだが、これも関係するのかな？
このお話は後日アップしようと思います（笑）。