テンカラ道　～渓魚との出会いを求めて～

9月9日
禁漁日まで1ヶ月をきってしまった。外は小雨の降る絶好のテンカラ日和。
納得できるサイズのヤマメが釣りてぇ～！と思い笹子川へ行った。

釣り始めて間も無く、対岸の張り出したボサ下に毛ばりを打ち込むと・・・
出た!！　嬉しい久々の25cmオーバー！

暫く上流へと川通しに釣り上がり、5月に24cmの幅広ヤマメを掛けたポイントへきた。
ここまで、15～19cmが5尾ほど掛けているが、20cm以上が中々出ない。
しかし、ここには絶対に大型が入っているはず。アプローチに注意を払い、慎重に手前に居るのヤツ(18cm前後2尾)から片付けて上流へ足を進め、メインポイントの対岸ブロック際に毛鉤を打ち込む。毛鉤が30cmほど流れた時、流れの底から影が浮き上がってきた！
水面を割って毛鉤を咥えるのがハッキリ見えた。咄嗟に合わせをくれる。ヤマメの白い腹がくねり、竿を握る手に衝撃が伝わる。乗った！25cm以上は間違いない！上手へ走ろうとするのを留め、下流で遣り取りを楽しみ、慎重に玉網で取り込んだ。
尺には届かないが、27cmの充分満足のいく立派なヤマメだった。

更に、ボサのトンネルを掻き分けながら上流へと釣り進む。
絶好のポイントを発見。

早速毛鉤を打ち込むと、ボサ際の深みからヤマメが毛鉤を追ってくる。しかし、左側の流れに毛鉤がとられてしまい、咥えきれずにＵターンしてしまう。もう一度、打ち込むが同じように毛鉤が流されてしまい、今度も咥えられない。　しばらく間をおいてから、毛鉤が真っ直ぐボサ際を流れるよう、慎重に打ち込む。旨い具合に毛鉤が流れた。
今度はガッチリ食い付いた！　下流の瀬を一気に下る強烈なヒキに、またも25cmUpかと思ったが、1cm足りない24cm、しかし幅広の立派な魚体だった。

既に充分満足した気分だったが、川から上がる地点が無いので、暫く惰性で釣り上がる。
妙に赤いヤマメが・・・・よくみると赤い点々が。

最後に、またもや良型が掛る、ヤマメとは明らかにヒキ方が異なるので、イワナかと期待したが・・・25cmを超える立派なウグイだった。

今日は久々に会心の釣りが出来た。いつもこうありたいものだと思うのだが、中々にこうはいかないのがテンカラ釣りの面白さなのかもしれない。